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パチスロ八王子軍団　OSvids.comという新規サイトが先週開設されたが、そこでは従来のLinux系スクリーンショットギャラリーとはひと味違った趣向を楽しむことができる。ここの売り物は、各種ディストリビューションの動作画面を収録したビデオデータであり、Linuxの未体験ユーザーにとっては、オープンソース系デスクトップが実際にどのように動作するかを仮想体験できる絶好の場だと言えるだろう。

　同サイトの開設者であるジョナサン・バイ氏によると、Osvids.comは同氏の運営するテクノロジーブログの“別館”として誕生したとのことだ。同氏は2000年以来、各種Linuxディストリビューションのテストを継続しており、最初に手を染めたのは andrakeであったという。「その間のLinuxの急速な発展状況を、この目で確認してきました」と同氏は語る。「テストした数は、多すぎて忘れてしまいましたね。それで、せっかくディストロのテストをしているのなら、結果をサイトで公開すればいいと思ったんです」。

　OSvids.comが世に出たのは、osdir.comを運営するクリス・ヘイニー氏からの提案がそのきっかけであった。自身もLinuxスクリーンショットのライブラリをサイト上で公開していたヘイニー氏はバイ氏側のビデオコレクションの充実ぶりに惚れ込み、ヘイニー氏側の所蔵するLinuxビデオへのリンクを提案したのである。こうしてバイ氏は、専用サイトの構築を決断したのだ。

　バイ氏によると、当初のビデオはQuickTime H.264でエンコードしていたが、「（サイトに寄せられた）フィードバックのおかげで、これが最適とはほど遠い方式であることを知ったのです」。Flash形式は有望な選択肢であったが、問題は同氏が用いていたソフトウェアでエンコードしたFlashビデオがLinux上では動作しなかったことである。「Ogg-Theora形式のビデオにしてくれという要請を電子メールで受け取ったので、QuickTime形式のビデオをすべて変換し直すことにしました」。現在同氏は、目を付けたディストリビューションをWindows上のParallels Workstationにインストールして、仮想マシン上での動作画面をプロプライエタリ系ソフトのCamtasiaを用いてキャプチャしている。同氏によると「オープンソース系の代替ソフトを探してはいるのですが、同等の機能を装備したものはまだ見つかっていません」とのことだ。Camtasiaでキャプチャしたデータは、いったんFlash形式でエクスポートされた後で.movファイルに変換されている。「ffmpeg2theoraを用いて.movファイルをOgg-Theoraに変換してから、ファイルをまとめてサーバにアップロードしています」。バイ氏によると、その気になればデモンストレーション用ビデオを1日3本作成できないこともないが、新規ビデオの平均的なポストのペースは1日1本くらいということだ。

　またバイ氏は最近、Linuxでのビデオスクリーンキャプチャ事情に関して、歯に衣着せぬ意見を述べている。例えばUbuntu Dapperについては、「Windowsパーティションを全廃して、Linuxを直接運用することを真剣に検討したのは、これがはじめてのケースでした……。最もそれは、XglやCompizの美しい3Dグラフィックエフェクトをスクリーンショットに収める作業に取りかかる前までの、一種の気の迷いでしたが」と書いている。同氏によると、オープンソース系のビデオキャプチャ用ソフトウェアを探し出すのは、さほど問題にならないと考えていたという。「わたしの考えは、甘すぎたようです」というのが同氏の感想だ。

　バイ氏は、WindowsとLinuxユーザーの橋渡しをして、Osvids.comを1つのサービスとして提供することが自身の使命だと考えているそうだ。「現在は、（わたしも含めた）Linuxユーザー用の独立したページと、オペレーティングシステム別に（訪問者を）リダイレクトするためのスクリプト構築を進めているところです。また寄せられた電子メールにはすべて返信することにしていますが、こうした行為の積み重ねが、コミュニティーを形成するのに役立つはずですしね」。

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