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サミー パチンコ 一覧インタビュー:ボブ・マグリア氏、Microsoftのアプローチへの乗り換えをIT部門に促す計画について説明
Microsoftは、拡大を続ける自社の「Systems Center」ツールシリーズにサービスデスク製品を追加する計画だ。このニュースは、4月25日にサンディエゴで開かれたMicrosoft Management Summitの参加者を驚かせたようだ。
サービスデスク分野への参入に出遅れたMicrosoftにとって、既存のサービスデスク製品(BMCのRemedyやHPのPeregrineなど)にすでに大きな投資を行った大手企業のIT部門に、同社の新しいアプローチの採用を促すのは容易ではなさそうだ。
Microsoftのサーバ&ツール部門のボブ・マグリア上級副社長は、同社のアプローチはユーザーの関心を喚起すると確信しているようだ。Microsoftの計画について、マグリア氏に話を聞いた。
―― 既存製品がすでに大きなインストールベースを確保しており、ユーザーも大きな投資を行った成熟市場に、開発中のサービスデスク製品をどうやって売り込むのか、その計画について話してください。
マグリア 多くの企業はサービスデスクに大きな投資をしましたが、これらの企業の間での不満がかなり高いことをわれわれは知っています。まだ投資を行っていない中小企業の場合は、当社の製品は簡単に導入でき、深いレベルで連携することができます。将来的には、既存のサービスデスク製品とも連携する予定です。
各社のサービスデスクはすべて、構成管理データベースを備えています。われわれは、System Definition Modelが成熟して、すべてのプロセスを結びつけられるようになるまで、構成管理データベースを開発できなかったのです。プロセスの連携を実現できなければ、異なる管理機能がばらばらに存在する形になってしまうのです。サービスデスクは一般に、これらの機能を結びつける役割を果たすことになっていますが、今日では、どの製品もまだそれができていません。しかし当社のアプローチは非常にユニークだと思います。すでに大きな投資を行った企業もいずれ、当社の製品に移行するでしょう。既存のサービスデスクシステムは、ユーザーの満足度が非常に低く、しかも高価なのです。ユーザーは、期待していた成果を得ていません。
―― Carmineと呼ばれる仮想化マネジャーは興味深いですね。Microsoftはこの機能をOSに組み込むことによって仮想化分野で儲けるつもりですか。
マグリア ユーザーにとって最大の頭痛の種は、個々の仮想システムのイメージを作成しなければならないということです。Carmineは、仮想化されたシステムのイメージ管理に主眼を置いた管理ツールです。プロビジョニング機能もその一部として含まれます。このツールは、最初のリリースの時点でSMSと連携する予定です。年内にβテストに入り、2007年に出荷する予定です。Carmineについては、近日中に詳しい発表を行います。
仮想化分野で儲けるということについて言えば、仮想化機能を組み込んだOSを販売することで金儲けをするという方法があります。1セッション用の標準ライセンスと、4セッションが可能なエンタープライズライセンスを用意します。仮想化はわれわれが非常に重視している機能です。Carmine単体での販売も予定しています。
―― Microsoftは昨年、Summitで異種混在環境の管理について盛んにアピールし、スティーブ・バルマーCEOはキーノートスピーチで、Sun MicrosystemsのSolarisサーバを管理するデモを行いました。異種システムの管理機能の改善に向けて、この1年間で具体的にどのような進展があったのですか。
マグリア Distributed Management Task Force(DMTF)で標準認定作業が行われているWeb Services Management(WS-Management)は、非常に重要な成果です。これはコアとなる業界標準です。われわれは、System Definition Model(SDM)で標準化団体と協力することを決めたため、これはいずれ標準になるでしょう。また、異種システム管理技術を提供してくれるパートナーもたくさんいます。WS-Managementの素晴らしい点は、ある程度の異種システム管理が可能であるということです。昨年行ったSunのシステムのデモでは、WS-Managementを使いました。
―― WS-Management規格と、HPなどが推進しているWeb Services Distributed Management(WSDM)との間に重複する部分、ひいては競合する部分はありませんか。
マグリア WSDMとWS-Managementの相互運用性問題を解決する道筋はあります。WS-Managementでは、規格を階層化する方式を採用します。WS-Managementが最下層に位置し、WS-Managementの上に置かれたほかの規格が拡張機能として統合されます。この方式には、Tivoliなどのベンダーも関心を示しています。拡張機能の承認プロセスには1年ないし1年半ほどかかる見込みです。
―― MicrosoftはSDMをどの標準化団体に提出する予定ですか。
マグリア SDMをどこに提出するかまだ決めていませんが、SDMはDMTFのCommon Information Modelをベースとしているため、DMTFに提出するのが理にかなっていると思われます。
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